コロナ
1、まず政府判断が激遅い。
進次郎が新年会を優先にしたり、首相が会議のうち数分しか現場に現れなかったり、3.11と比べても論外。
2、安易に検査をしないという判断。
もちろんなんでも受け入れたら医療現場がむちゃくちゃになるのもわかるし、それで逆ギレる医者も正論なんだろう。しかし、実際には明らかに7月の五輪が中止・延期にならないよう、感染者の見た目の数字を多くしたくない政府と、「不足している検査キット」があるから実際は検査を増やしたくないという、業界的な本音がある。
これは日本だけ見てれば「政府も大変なんだよ」としか見えないが、韓国ではもっとちゃんとしている。感染数が多く出ているので、ネトウヨさんとかは大喜びしているが、多く出ているのはあっちはちゃんと出た周囲にも検査をしているからで、隔離関係等はある程度強制性を持って行っている。
日本では、自覚症状があって訴え出ようと、武漢との関連でもない限りなかなか検査をしないうえに、ついにはクルーズ船帰りで亡なった人が遺族の承認が出ないから死因を公表しないなんていう禁じ手が出たのが論外にまずい(せめて海外に報告する人数にはちゃんと加えるべきだ)。神奈川県知事が国家の関与が薄かったことなんかも言っていて、また国がちゃんとしてないのがよくわかってさらにまずい。
さらにいちばんまずいのは(さすがに世論が許さないが)クルーズ船に行っていた厚労省関係者があえて検査しない選択肢を選ぼうとするところ。担当セクションの人間にまったく知識が欠けているとしかいいようがない。
3、足取りが追えない
個人情報保護という建前が優先するため、また不安を持たせないという体で、本来なら濃厚接触者特定のために急を要する足取りを公開されている範囲外は追えなくなっている。
シンガポールなどの独裁色の強い国はもっとしっかりと追いかけているわけで、これを機にそちらへ傾くことを心配する人もいたが、むしろ今の日本も独裁みたいな政治で全然駄目なんだから、そっちに行く可能性は低いかなと。
4、デマと分断と差別
そして3.11を思い出すのが、デマと分断と差別みたいなやつですよ。デマはいつも通り、へんな民間信仰的なあたりが多いですが。
差別は人種差別から入り始め、今は地域に出た場合のその地域や、あとは初期報道ずっと受けてた豪華客船絡みの帰宅者とか。なんでそうやるしかない頭なんだろうね。
分断に関しては、どうしても出ると隔離という過程を経るため、一旦の分断はしょうがないとは思う。
我々はただの国家のなかの部品みたいなもんですから、前轍を踏むのはしょうがないとは思うのですが、しかし学ばないね。
グエムルや新感染、ソウルステーション/パンデミックのような韓国エンタメで見ていた感染症地獄みたいなのが、あっという間に日本はじめアジアの世の中で実体化しているからそら恐ろしいが、知る範囲内の医療関係者の人はむしろもう「かかるものだ」というような意識でいるようだ。だいたいマスクもないし、電車は満員のまんまだし、会議は普通にやられているし、テレワーク云々なんてできるところしかできないしな。
特に日々、数十センチの距離で接客している人たちは、気が気でないはず。
重症化したら対処してもらえるっていう社会はもう駄目ぽ系ですよ。あと数ヶ月後くらいには、国がオリンピックやりたいから、というだけの理由で増やされた感染者の、体力による命の選別を目の当たりにしていくのだろうな。
もちろん杞憂に終わることを祈っていますよマジで。
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パブリックドメインQより 2019新型コロナウイルス(COVID-19)の写真 |