ナムジュン・パイク展の前半戦





コンパクトながら、パイク感みたいなのは理解できる程度の展示にはなっていたか。各フロア5枚まで記念写真程度のものは撮影が許されていた。大型機材などは不可。
個人的にはツイッターにも書いたが、水槽の後ろのテレビの縦横比が当然4:3ではなく16:9のテレビとなってしまうことから、絵はともかくとして、水槽にサイズが合わないという問題。
あとは日本でのTVガーデンだから(日本でそこいらに在庫のある小型のアナログテレビ自体があまりないのでしょうがないのだが)、テレビのメーカーが「マルマン」率が異常に高いというのが気になった。
TVガーデンはソニーの業務モニターも(多く)あって欲しいところ。
パイク作品を再現するにあたり、レーザーディスク等がほぼほぼなくなってきていることから
今後は難しいんじゃないかとか思っていたが、それは変換でクリアできるとしても、
デジタルテレビの時代になってテレビ自体が変わってきてしまっているののほうがネックなのかもしれない。
ただ動画作品を再生するツールとしては別に16:9に4:3を放映して左右アキでもいいのだが、オブジェだとそうもいかない。
まあツイッターのコメントでももらって事情は飲み込めたが、たまたまマルマンでもしょうがないね。@urashinjuku 東京都現代美術館は氏の作品保全のために製造中止直後のシャープ製ブラウン管テレビを同型・新品で数十台持ってるようなんですが、それは極端な例として、既にキャナルシティや原美術館にある作品も壊れたままですし、マルマンで動いてるだけマシなんでしょうねえ..— ちゃ (@ma_sa_ru__u) 2016年10月10日
そして修繕されてない他所の展示品を知る。
ないよりはいいか。
さすがに韓国龍仁市のナムジュン・パイク アートセンターのようにTシャツまでは売ってなかったか。まだできてないワタリウムがらみの数千円の図録ぽい書籍と1万円近い本、150円のポストカードや地下ではやはり万単位のカードみたいなホンモノのやつが売られていたが、もう少しグッズが欲しいところ。
ワタリウムのオーナーワタリさん一家とも交流があったようで、たびたびハガキを送ってきていたのが展示されていた。これは、あちらにも展示して欲しいところだなあ(あるのかもしれないが)。
当時としては高価なビデオ機材をもってアートをやっていたナムジュンパイクにとっては、アートで必要なスポンサーといったものはいらなかったのかもしれない。(途中で日本に来て以降がどうだったのかはあまり追っていないので事実とは異なるかもしれないが)。
後半戦、後期展示は2016年10月15日から2017年1月29日まで、おなじくワタリウム美術館で。興味ある人は足を運んでみては。 http://www.watarium.co.jp/exhibition/1608paik/