池上本門寺という、日蓮宗の大本山で毎年行われている「Slow live」というちょっとした小さいフェスにここ2年出かけている。ホットスタッフ仕切り。屋外オール着席なのはいい。だが、昨年は大雨だった。
池上本門寺という場所にどのような特徴があるかといったら、なかなか門前の参道の感じが渋くていい(美味しいものがありそう)のと、当然ながらお寺は山の上にあるので気持ちがいいのだ。あとは…あの力道山のお墓がある。あと五重塔かな。僕は全然五重塔には惹かれてないんだけど。
昨年は(本殿も、力道山の墓も)参拝したが、今年はそんな時間的余裕もなく参拝せず。
力道山といえば、国籍的なことを考えてしまう。こちらで日本に埋まっていて本望なのか、それは僕はあまり文献も漁っていないのでわからないが。どのような気持ちなのだろう。
下の写真(1枚め)は、アコーディオンが楽しい、姉妹でやってるバンド(ドラムはサポート)、「チャラン・ポ・ランタン」の撮影Okタイム。スマホ程度で、大筒(すごい望遠)とかはダメとのこと。おお、googleIMEには既に一発変換でチャラン・ポ・ランタンが入ってるね(ソニー・ミュージックアーティスツ所属)。
ポップな配色の衣装は、陰鬱にならないし、軽口を叩くのがいい。ただ決定的な名曲があるといいんだけどなあ(この短時間ではカバーも中心だったので、これはという曲には出会えなかった)。
頭の羽根でスルタン・オブ・ザ・ディスコを連想したのは日本で俺だけだろう。SNSで共有しろと言ってたので、これをSNSにあとで投げておく。
アコーディオンの品質がすごいなあとは思った。
そしてその後、2年連続で出演した野宮真貴のほうにも撮影タイムが設けられた。原則会場は撮影禁止なので、こういうのが増えているのは嬉しい限り。
クオリティは高いんだけど、もう一生渋谷系で行くんだねこの人は。ポージングが完璧。永遠のトーキョーは夜の七時。なんだか、撮影タイムの際はいいことを書いてくれとか言ってたので、そうはいっても実は打たれ弱い人なのかもしれない。マツコがよくいわれる「都内3区だか4区で生きている」に近いというか、野宮さんは都心と西側のほうにしか現れなさそう。勝手な妄想。
来年は行くかどうかわからないけど、この土地には非常に慣れた。仏教系の土地は、モラルがあるというか、猥雑感がかなり低い。駅前がくねっていたり、参道も途中で曲がる場所にたいした案内もないなど、地図を見ないとわからないレベルで区画整理もなってないのだが、1年くらいでは何も変わらないところがいい。そして他の宗教的な街っていうのはどんなもんなんだろうね。
ここは山の上とはいえ、裏側には住宅街が広がっており、低音とボーカルだけは街にも下りていく。3日間だからなんとか許されてるんだろうか。
ミキサーの脇には94dB厳守でお願いしますみたいな貼り紙も見た。街との調整をだいぶ行なっているだろうに、そういう意味ではアーティストに自由にやらせすぎちゃうと時間オーバーしちゃうだろうから、また近隣との調整が大変だろうなと思った。お寺なのかホットスタッフなのか、苦労が忍ばれる。
ラストが近づいてくると、ラストだけを見に来る頓珍漢な客層が増えてきて、平気でアーティストを(無断で)動画で撮るわ、椅子を叩きまくるわ、というのが目の前や後ろに来るのはちょっと困った。たしかに会場の撮影禁止の掲示は真っ暗だから見えないけどさ。