東京・新宿よりネットの端っこで奴隷のように地道に過ごしていく日記。Since2006。tx = urashinjuku

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雄と牝の話

2018年11月27日  2020年10月21日 
二頭の雄牛がガチバトル(闘牛の様子) 写真・(C)すしぱく/PAKUTASO提供
※広告対策があるので、あえて言葉を曲げて書いてます。誤字誤用は「わざと」です。

男女間の教育が足りない、足りなすぎる

僕はもうすでに雄であることを放棄しているので、実家から電話がかかってきて「変わりない?」と聞かれても、その言葉の裏にある親による吉報はないのかという暗喩に対して「うん、永遠にもう変わりないんだよ」とも言えないので「変わらないよ」と言う日々を送っている。

主語が大きくなるが、日本人はそれにしても少子化に関してかなり鈍感だと思う。僕は児童時期から日本における男女間の「それ系」の教育というのはずっとおかしいと思っていて、そのへんの正しい教育をいつかやろうと思って入ったのが出版で、グラビア(を作るほうの)業界だという、ちょっと誤りにもほどがあるという流れで紙の仕事に数十年関わった(グラビアをやったのは頭2年くらい)。

グラビア全盛と雄の時代


グラビアをやっていて痛感したのは80年代くらいまでは「雄の時代」だったと思う。作り手にも受け手にもいわゆる「だんこん」主義の人もいっぱいいたし、それをあえて許している女の人というのはすごいなあと(いう誤解。あとに書く)。

あの時は労働者階級が世の中を支えていて、労働者の方々に提供するコンテンツというのは、いかに脳内妄想がだだもれていても、いいという暗黙の了解が社会にあった。
読者はブルーカラーを想定していた。プロ野球を見て、ビールを飲み、また明日働く活力を得るために、りっしんべんにまつわる産業、そうでなくともホステスなどにお金を落とす。それが社会的におおむね許容されていたから、こういうものは恥ずかしいとも思っていなかった。

きれいなグラビアには、その清純さを強調するポエムが添えられている。

逆に、猥雑な企画モノの写真があったとすると、それに対してさらにあられもない演出による言葉の暴走、時には暴力としか思えないようなネームが乗っかっている。

というのがそういった当時のグラビア本のベースだ。
つまりは、興奮をもたらすために行うことはすべて正しい、といったものなのだ。しかも下手すると恨みとも思えるようなことが正当化されている。モテない男が至る、女性への恨みから至る妄想劇も、あの時代には妄想によるストレス解消だからいいという考え方だったのだろう。

労働者主義とだんこん主義が蔓延していたのだ。

グラビアは、構成はおおむね決まっているので(最初は全身か半身の、一番顔がいいカットからはじまり、体のポーズで極みとなる部分と、さまざまな方向を一度に見せる、というのが目的)、ポーズのパターンと写真技術(構図がよく、ピントや露出のあったものを選ぶ)を覚えれば簡単に再現ができる単なるパズルだが、誰がつくっても独特にはならず、似たようなものとなるので、男の頭の中ってみんなこんな感じなのか……よくこんなひどいこと考えるな。とあきらめのような気分になったことを思い出す。

あとグラビア業界は悪い意味での分業のシステムが早い段階からものすごくできていて、モデルプロダクションとクライアント(メーカー・版元等)は切り離されていたことで、お金を大量に払うかわりにどす黒い部分(女衒的なもの)はプロダクションが負い、クライアントサイドはモデルに対して責任を背負わないで済む仕組みとなっていたし、万が一トラブルがあっても結局多くは相互の話し合い(最終的には金銭授受になると問題があるためそのあと3倍量頼むなど仕事の積み上げ等)で済むようになっていた。そこに、当時は被写体の権利がなかったのが後の問題なのだが。

いまの10倍以上雑誌は売れていたし、出てくれるモデルの人もいまのように人余りで超上質な人が出てくれる時代でもなくわけありな人が多かったが、いまだったら許されないようなことが容認され、世はバブルでわりと雑然と、男のやることは許容されていた(ように見える自分勝手な)時代だった。

でも、それは社会が作った幻想だった


でも、それもその時代、女性は不均衡な場所にいて、しかも騙されたようなふりをして飄々と暮らしていかなければならない時代であったというだけであって、そんな『「雄の世界」でいい。女性はそれを許容していた。』というのは幻想でしかないわけで、いまなんかは世の中にその反動が露骨に出ている。ネットには「そんなことは許容しない」という空気の人もわりといっぱいいる。

そのへんのバランスは難しい。もちろん、私も平等であるべきだと思っている。

ただ、ある程度は男も女も「悪い」ことや「悪い場所」も許容しないと人が生気を失い、増えることも、ハッスルすることもないというのは、事実ではあると思う。
性欲減退社会といえるのが、今の日本だ。

いまは、男女間では正しいことがたくさん言えるし意見交換もできるようになったし、男の人も単純にハラスメントが世で許され難くなったことも影響し、自分勝手率はだいぶ減っているはずなのだが、その代わりにまあ収入と空気と社会と、人々の「雄と牝」への幻想と思いの減退で、ひとびとは生気と精気を失い、近年人は増えなくなった。

人口はこれから半分になるとか、移民でなんとかとか、いろいろいってるけど、僕はこのままいくと半分どころではないことになるのは明白だ(だって歯止めがまったくかかっていないわけだし、まったく人口問題においては、解決のめどは見えないのだ)。

日本はいつか別の国にでもなってしまうんだろうね。
せいきょういくにとりくんでこなかった日本。

悪い出会いがあるからと、昔は出会い系サイトを規制していたけど、
昨今のマッチングアプリは人の結婚しなさから、
容認してしまいそうなこの国はどこに向かっているのだろうか。
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