インターネット初期の頃はものすごくエイプリルフールが活気づいていました。あの頃は嘘のつもりでそれが本当になるというパターンもかなりあったので夢もある時代だったのですが、日本有数のメジャーサイトのエイプリルフールを管理人が目の前でデニーズにて「今年のエイプリルフールはXXで行こうかと」とか考えてたりするのを傍観していて面白かった記憶があります。
しかしなんというか、たとえば2chとか、あるいはGigazineなどのブログメディア的なところにまとめられたものを見に行かないと目に入らなかった頃は、ネットのエイプリルフールも欲しい人の娯楽ニーズにあってたし、それ以外のみたくない人は見る必要なかったし、サイトはPVが増えて、コンテンツは面白いし、八方よかったわけですよ。
今はヒドイ。ツイッターやらFacebookやらあるからやたらとタイムライン経由の共有で企業の嘘が見たかろうが見たくなかろうが、順番に視野に入ってくるわけですよね。これはつらい。もうきょうは僕タイムライン見てないですから。
僕にとってWebはシゴトでもあるのですが、PVを増やすために仕事でエイプリルフールやるかといったら、やりません。いまどき、そんな一時のPV増なんて永続性がないのでおいしくないですから。翌日以降リダイレクトでどこかのページのSEOにするとかそんなこと考えてない限りはやりません。
日本のネットの特に企業サイトのエイプリルフール、概ね糞つまんないし、なんというか来年以降はネットを見ないかもしれないなと。
いや、お前のブログのほうがつまんないし写真が適当過ぎるだろ、というご意見もあるでしょう。それはその通りなんですが。
テレビを見なくなるみたいな流れが昨今強いかと思いますが、主要な顧客層は皆タイムシフト的な状態で見ているのに、リアルタイムにこだわっているテレビ自体がなんだかおかしいとか、軽減税率で新聞業界もおかしくなってることに皆気がついてるとは思いますが、それと同じことがだんだんとネットで起こってくるような気がするんだな。
エイプリルフールはネットを見ないという方向を推奨したいなと。
とはいっても全部見ないのは不可能ですから、あんまり見ない、くらいな。
だって、もうネットなんて、もう全部の大手代理店入ってきちゃってますからね。
かつてのネットではないんですよ。
ビジュアルやワードを主にした嘘、偽りなんて多くは広告代理店のほうからやってくるんですから。あとは企業ね。企業が堂々と嘘つく流れはもうやめてもらいたいな―。
なんか取り返しのつかないトラブルでもないとやめないんでしょうね…。
写真:pixtaでもらえるときにもらったやつです